友人と私

彼女のことを「友人」と呼んで良いのかわからないのですが、ある出会いから仲良くさせていただいている
方がいます。

私の経歴にも書きましたが、私は典型的なアンダーアチーバーです。
きちんと努力をすれば、そして努力をしようと思える環境にいたとしたら、もしかしたら夢に向かって突っ走
って(?)いったのかもしれませんが、そうした結果には至らず、今でも(果たして私の人生はこれでいいのか
な?)と時に疑問に思いながら日々暮らしています。
一方、彼女は(多分)ギフテッドであり、ハイアチーバーで、現在は研究者として活躍をしています。

その最初の出会いの頃、私は別の件で「素晴らしい仕事だなー」と思いながらある記事を読んでいたのですが、
彼女(仮にAさんとします)と話をしていて、その仕事を指導する立場としてAさんが携わっていたということ
がわかりました。
(ご本人が言ったわけではありません。お知り合いになった時に「もしかして」と思い尋ねたら、関わりが
あることを教えてくれたのです)
そんな偶然からも、私は素晴らしいお仕事をされているAさんとの出会いが嬉しくて仕方ありませんでした。

とはいえ、私は学ぶことを放棄した過去がありますし、Aさんと話をしていて常々感じていることなのですが、
その知識教養の差は歴然としており、Aさんにとってもどかしく思うこともあるだろうな…ということがたび
たびあります。(ですから、HGやPGについて考えてしまうのですよね。世間話一つ取っても「孤独」を感じ
ることが多いのかもしれないなぁと)
私にとってはAさんと出会わなければ気がつかなかったことがたくさんありますし、感動を分かち合ったり、時
には(普通はあまりないような件で?)アドバイスをしたりされたり、という、今までにない新しい付き合いが
生まれたことが単純に嬉しいのですが、それがAさんにとってもそうであるかどうかは謎のままです。

悲しいことに(?)私もAさんもストレスによる痛みの箇所がよく似ており、たまたま処方してもらっている
薬が同じであったり、良い薬を教えてもらうことがあったりします。
(顔面の痛みや年に数回襲われる強烈な頭痛など)

Aさんが学ばれたのは哲学科。
そして今の道に進まれたきっかけはある飛行機事故の影響からと。
私は自分が興味関心を抱く分野(飛行機事故の原因究明や食品や薬品についてのリスクなど…例えばレイチェル
カーソンによる研究などにみられる分野)について専門に研究されているAさんと出会えたことは、やはり人生
の大きな転機であったような気もします。
(それだけではなく、Aさんは私の今の職業と関係したある分野でも専門家なのです。)

私は時折、自分の叶わなかった夢をAさんの姿を通して見ることがあります。
(実際にそれが可能であったかどうかは永遠にわからないことです。しかし。)
そして、いつか余裕ができ、まだ学ぶ力が自分に残っていたとしたら…今度こそ自分の学びたかった分野を自分
のために学びたい、そう考えています。
そんな風に思わせてくれたAさんとの出会いは、私にとってはかけがえのないものとなっています。


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# by itavitaest | 2017-09-12 22:26 | 自分のこと

私の心安らぐもの

最近のお気に入りは、ピアノ・ソロ曲。

旧東ドイツ出身のアーティスト、ヘニングシュミートのピアノ・ソロを聴いています。
彼の記事をリンクします。



"音楽家としての経歴は非常に長く、今では当たり前となっているジャンルを超えた活動や音楽を、
すでに80年代にベルリンで実際に体現していた数少ないアーティストです。彼が先駆的にそうした
オルタナティブなキャリアを歩むことになったのは、当時の政治的な状況がありました。ヘニング
は東側、つまり旧共産圏出身でしたが、その時代に絶対的に課せられていた兵役を拒否したために、
音楽大学の入学試験に受かっていたにもかかわらず、入学許可を破棄されたのでした(しかし東独
時代からプロの音楽家として稼いでいくにはディプロマ(学位)が必要だったため、独学でそれを
取得しています)。(略)

また日本では紹介されていない彼の経歴として、トルコの伝承歌曲、スーフィー音楽と西洋音楽をつ
なぎ合わせるという面白い活動もズルフ・リバネリやセマとのプロジェクトで長年行っています。
西洋音楽、クラシック至上主義が見直されている今、市場的にも大きなアジア・アラブ圏での共同
作業も徐々に注目を集めています。"

(引用:ベルリンのピアニスト、ヘニング・シュミート来日に寄せて。)

優しいピアノの音色から、彼の強い想いが伝わってきます。
来月、彼の演奏を聴く機会があるので、今からとても楽しみです。





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# by itavitaest | 2017-09-12 10:59 | 自分のこと

OEとともに生きる

ギフテッドの特徴の一つとして、OE(Overexcitabilities=過度激動)というものがあります。

OEという平均以上に敏感な精神状態にあることは、勉学や芸術で著しい成果をあげるだけでなく、
日常におけるすべての活動においても精神に特異な反応を起こしていることを示す。つまりギフテ
ッドは、誕生時より常に外界・内界両方からの刺激を増長した精神で感じ、激しく深い幅をもって
経験し、内省を繰り返していることが、彼らの著しい成長に関連しているという仮説である。
(引用:Wikipediaより)

この激しく敏感な状態を、前記事では「特異な脳の持ち主」と書き記しました。
そして、ギフテッドとして生まれついた者は生涯それと付き合っていくことになります。
(OEのない者がいるのかどうか私にはわからないので、仮定として進めます)

そう考えていくと、ギフテッドは何事にも深く感じ思考する傾向にあるため、人生の主導権を自らが握るためにも、
自分がギフテッドであること(自己肯定)と、自己の思考傾向や行動などを把握していること(自己認識)はとても
重要であると言えると思います。
集中し・没頭し・共感し・喜び・悲しみ・絶望する、といった激しい行動から身を遠ざける必要がある時もあるでしょ
う。
それが簡単にはいかないものであることは承知していますが、それが「簡単ではない」と知っているのと知らないまま
でいる間には大きな隔たりがあります。

ギフテッドのコーピングスキル(対処能力)について、あーちゃんママさんがご紹介され、カクタス通信のmaiさんが
訳されている記事がありますので、リンクいたします。


ギフテッドアダルトである場合、この対処能力の高め方は”ギフテッドである”という自己肯定の後の自己認識の際、
非常に有効であると思います。
記事は子供へのサポートとして書かれていますが、それを自分自身に対して行えば良いわけです。
(もしかしたら大人向けのそんな記事もあるのかもしれませんが)

OEというものは、非常に厄介です。
ある人がこんなことを親戚から言われたのだそうです。

「でもね、そうした感性を失うことで、一切の能力が消えてしまうのは嫌だと思わない?」

と。
日本にはギフテッドという概念はほとんど浸透していないと思うので、そのご本人とご親戚の方は「ギフテッド」と
いう言葉を知らないながらも、OEと能力の関係について実態だけは把握していたということになります。
実は私と話をしている時も、鬱の話からそんな話になり、だからこそこうした不安定な自分と付き合っていかなけれ
ばならないと思う、という「ギフテッド」という言葉を介さない中でのことでした。

知っているということと知らないままであるということの間には大きな隔たりがあります。
たとえ言葉を知らなくとも、こうした「状態にある」ということを知っているのはとても大切なことである、と、
再度記しておこうと思います。


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# by itavitaest | 2017-09-10 22:11 | 2E/Gifted

ギフテッドの独特な思考傾向と才能について、そのためには

健全な自己認識が基礎となる

と個人的な考えを書きました。

これは自分の経験からも感じたことであるのですが、それ以外にもごく最近衝撃的な出来事が身近であり、
そのためにも、(自己認識とは誰にとっても大切ではありますが)特に敏感なギフテッドにおいては重要
な概念であると感じています。

子供・大人に関わらず”ギフテッド”である場合、「ギフテッドである」という自己肯定は必要不可欠であり、
そのためにもギフテッドの概念を教育面のみならず、心理面において知るということはとても大切な作業と
なります。
これは当然ながら、「才能がある」だとか「特別な子供/大人である」という意味ではありません。
言い換えれば、「特異な脳の持ち主である」と自己を認識する作業なのです。

この記事を読んで下さっている皆さんは既にご存知の記事ばかりかと思いますが、ギフテッドの特徴につ
いてまとめて下さった記事やページをリンクします。

「僕・私は何者なんだろう?」ともし思い悩んでいる方が今現在いるとしたならば、こうした記事を読んで
みて、自己認識を深めてみることも良いのではないかと思います。



ところで、自己認識とはなんでしょうか。
ギフテッドアダルトだけでなく子供達にも伝えていきたいページを見つけましたので、リンクします。

彼を知り己を知れば百戦殆からず、という言葉の通り、自己を知ることは相手を知ることと同じくらい、
またはそれ以上に大切であると思います。

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# by itavitaest | 2017-09-06 23:09 | 2E/Gifted

私自身について、ですが、

ロクでもない私
まぁまぁな私
冴えてる(んじゃないか?)という私

など、様々な面を感じ、長年どの「私」に主体を置いて良いのかわからなかったのですが、現在では

「どれも『私』である」

ということにようやく気づき、ごく自然に生きるということができていると思います。

ギフテッドの人たちは、子供にしろ大人にしろ何事も強烈に感じ、思考する部分があるようなので、
健全な自己が育まれていなかった段階で「私」という一人の人間を考えることは危うい行為であり、
それにより私自身は迷路に入り込んでしまったのではないかと考えています。
社会に属している限り他者からの評価は様々で、「主体がない」ということは、その他人の評価に振り
回され、人生を自分で管理することが難しくなる、ということですから。

本来ならば親や教育者から機会が付与され育まれていくはずの健全な自尊心というものは、実はギフテッド
の基礎の基礎となる部分ではないか、と思っています。
それがなければ、そうした強烈な感性の副産物である(はずの)「才能」は開花することはありません。
いや、どんな状況でも開花することはあるのかもしれませんが、一個人の考えでは「難しいのではない
か?」と考えています。
そして、そんなごく当たり前なことに答えを求め、時間を割くことは勿体無いとも思います。
(無駄ではないのかもしれませんが)

健全な自己認識ができてこそ、ギフテッドはその個人の興味関心のある分野に突き進む準備ができるもの。
そう考えると、今の日本の教育の在り方、そして、これから始まるという渋谷区のギフテッド教育において
も、果たしてその役割を担えるのかと疑問に感じてしまいます。
結果(才能)だけに注目している場合や問題行動のみに焦点を当てている場合、そのどちらも子供にとって
は不幸を招きかねないように思います。

では、どのような教育が良いのか、というと考えてしまうのですが、私としては以下のようなことが大切な
のではないかなと考えています。

・存在を否定されないこと
敏感で完璧主義なギフテッド児は一つの言葉に対しても意味を探る傾向にあるように思うため、行動に対して
「間違っている(おかしい・異常だ)」または「失望した」という意味のメッセージを受け取ると、モチベー
ションが著しく下がると思います。
彼らの興味関心ごとに対してそれを認めるとともに、習得するその過程を褒めることが最も大切であるのでは
ないでしょうか。

・余計な活動を極力減らすこと
人間形成のためには必要である、と親や教育者が考えたとしても、本人にとっては苦痛なだけの課題もあるか
もしれません。
その課題が本当にその子供にとって必要なものであるのか、ということは何度でも考えられるべきことだと思い
ます。(オーダーメイドの学習環境)

・子供の習熟度を把握すること
これは上記のオーダーメイドの学習と重なるものですが、興味関心分野において、他の子供たちと同じレベル
で学ばせた場合、それもまたモチベーションの低下を招くことになりかねません。
実は私の留学の失敗の原因の一つはそれであり、用意された留学システムでは、学年は1年生(日本の小学6年)
から4年生or5年(中学3年〜高校1年)までのクラスに属することで、その学習内容がいくら初めて接する英語で
あれど、精神的にとても苦痛でありました。17歳当時の話です。
特に国語は前期1年生のクラスであったため、新聞作りの授業で、「もし火星人が地球にやってきたらどんな新聞
を皆さんは作りますか?」というような内容で、自分が何を学びたくて留学をしたのかわからなくなってしまった
ほどです。
(後期は4年生か5年生に組み込まれたため、シェイクスピアを学んでおり、そちらの方がまだ良かった)

・ディベートを学ばせること
論理的思考を培うためにも、また、それをアウトプットする為にも、必要なことではないかと思います。


ギフテッドの独特な思考傾向と才能は連動しており(わかりませんが)、かつそれをアウトプットしていく作業は
必須であると、個人的には考えています。
その環境を用意してあげることはギフテッドにとっては(子供の場合)必要ではないかな、と思いました。
大人の場合は、今では便利なインターネットがあるので、ある程度気分転換にそうした活動ができますね。
まずは健全な自己認識を持ち、現実世界と自己との間に適切なスペースを保つことが大前提だとは思いますが…
(現実世界はいつだって問題が山積みで、いちいち思い悩んでいたら身が持ちませんもんね)

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# by itavitaest | 2017-09-06 11:14 | 2E/Gifted